WEB3.0は「政治的運動」なのかもしれない
こんにちは、いっぺいです。
日々WEB3.0をリサーチしていて「WEB3.0は政治的運動に近い」という一文を見つけました。今までは「WEB3.0の市場には熱狂者が多いんだな…」くらいしにか思っていなかったのですが、上の一文を知ってからはクリプトの見方が変わったんですよね。
「若者がWEB3.0に熱狂するのは、学生運動に近い」という上のツイートに、強い説得力があります。これはWEB3.0に政治的な側面があるからではないでしょうか。
現状だと、NFTアートやゲーム(STEPN)のように、稼げるからWEB3.0に熱狂するといった「投機目的」の人も多いはず。否定はしませんが、WEB3.0の思想からは少しズレているのかな?と思った次第です。
WEB3.0は「政治的運動」に近い
WEB3.0のムーブメントは、投機的な運動よりも政治的運動に近い理由を、「フランス革命」と比較しながら見ていきましょう。
上の画像は、フランス革命を表す「風刺画」です。
「市民(左) vs 権力者(右)」の構図ですね。
当時のフランスには階級制度がありました。
第一身分の聖職者0.5%
第二身分の貴族1.5%
第三身分の平民98%
上によりフランス国家は構成されていて、「聖職者+貴族」を合わせても全フランス人口のわずか2%のみ。
しかし、国土の40%を支配している上に、納税の義務はなし。納税者は平民だけでしたが「農作物が不作→飢饉が発生→物価が上がる→失業者が増える」といった流れで不満が募り、ある日を堺に「王政への不満」が爆発。フランス革命が勃発しました。
現代社会と比較してみる
対する現代社会の構想は上のとおり。
世界上位1%の超富裕層が、世界全体の個人資産37.8%と同額
世界上位2%まで含むと、下位の50%以上の総資産とほぼ同額
世界上位10%まで含むと、下位75.5%以上の総資産とほぼ同額
当時のフランスのように、国を支配している…とまではいきませんが、総資産額として「上位2% = 下位50%」という構図になっています。革命前と似たような空気です。
富裕層の特徴として、巨大企業の創業者が多いこともポイント。
GAFAで問題となっているのが「情報と権力」の集中化。例えばですが、ツイッター上でトランプ大統領を抹殺したり、SNSでユーザー情報を抜きとったり、Apple税として高額の手数料を徴収したりなど。権利やら情報やらが「それらの組織」に依存してる状態なんですね。
フランス革命前の問題点を「富と権力」の集中だとすると、WEB2における問題点は「情報と権利」の集中であり、これぞまさしくGAFAが抱える問題なのです。
フランス革命とWEB3.0の共通点
フランス革命:平民 vs 国(コミュニティ vs 権力者)
WEB3.0:平民 vs 巨大企業(コミュニティ vs エリート)
要するに、一部の人々や組織に「力」が集中しており、それらを分散すべく旗を取った歴史的事例が「フランス革命」であり、現代社会においてはテクノロジーを使って分散化を図ろうとする動きがWEB3.0。
ちなみに、革命後に権力者は処刑されることが一般的ですが、現代社会における処刑は「力の略奪」であり、それがクリプトエコノミーの真髄なのかなと。つまり、エリートによる「上からの統治」ではなく、コミュニティ主体の「ボトムアップ的」な統治。いわゆるDAOですね。
冒頭のツイートでもありましたが、WEB3.0の熱狂者には「若者」が多く、その理由もこれだと思います。学生運動もそうですが、若い人たちは、あらゆることに怒りを募らせ、「変革」を求めがちです。学生運動の場合は、何に怒っていたのか、彼らが求めた「変革」とはなにかは、平和な大学を見るたびに、答えが見つからない感覚はありますが、今回の「WEB3.0革命」に関しては、怒る理由があり、暴力以外のソリューションもある。だからこそ自由な未来に熱狂し、行動する人が多いのかなと思います。と、WEB3.0に熱狂する若い世代の僕が考察してみました。
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