海外のWEB3.0企業で働くために必要なもの
こんにちは、いっぺいです。
2週間ほど前に、海外のWEB3企業で働くことが決定しました。前々からWEB3プロジェクトに関わってはいたものの、本格的な組織として働く経験はなかったんですよね。
GW明けに業務がスタートし、まずはオリテやルール、ツールの使い方を覚えました。周囲には海外居住者や高学歴者が多く、とんでもない世界に迷い込んだな…というアリスのような感想を抱きました。同期は2名いて、とても優秀で面白い。現実世界ではなかなか出会えない人種です。
ちなみに、上のツイートした後に、
WEB3企業で働くためには何が必要ですか?
どうやってアサインしましたか?プロセスを知りたいです
僕も海外のWEB3企業に入りたいので、アドバイスください
といったDMがたくさん届きました。
そのほとんどが20代だったので、WEB3に燃える人は若者層に多いようです。第1回のメルマガが肯定されたようで何だか嬉しいですね。
というわけで今回は、海外のWEB3企業を選んだ理由とそのプロセス、実際に動いてみて必要だったものをまとめていきます。
海外のWEB3企業を選んだ理由
結論は、WEB3企業が海外にしかなかったから。もちろん日本にもあるのですが、絶対的な母数は少ない。
日本にあるWEB3.0企業は稀有で、それなりに知名度もある。たとえメールを送ったとしても、返信してもらえない可能性が高いと思ったんですね。
アサインできたとしても、そこには難関門をくぐり抜けた優秀層が多く、活躍の場は限られてしまう。
活躍したいわけではないですが、活躍できる環境に身を置くほうが、結果的に自己成長できると思ったんですよね。
最も成長できる選択肢は何か?と考えると、日本企業を選ぶのは非合理たったのです。
アサインする目的を明確にしよう
僕の場合は「WEB3.0にイノベーションを起こしたい」です。
もともと4月は起業するために動いていて、Fベンチャー代表の両角さんとランチをさせて頂きました。つどつど質問をさせて頂き、親身になってアドバイスを頂きました。両角さんには感謝しかありません。
そのアドバイスの一つに「起業する前にその業界で働いておいたほうがいいよ」というものがあり、その理由は「会社経営」を疑似体験できるから。
失敗事例を学べることも大きいらしく、両角さん自身も学生時代にVCで働いていたみたいです。
つまり僕がWEB3.0企業に入りたかった理由は「会社経営の疑似体験」であり、そのための修行なのでアサイン後には迷わない。
なんとなくWEB3.0で働いてみたいという理由だと、目的にそぐわない部署に配属されたり、モチベーションが上がらなかったりして意味がない。
WEB3.0で働きたいなら、なぜ働きたいのか?は明確にしておく必要があります。その理由を見つけ次第、さっそくWEB3企業にアサインしていきましょう。
どうやってアサインするのか?
大まかなステップは以下の2つです。
アサインしたい企業を見つける
アクションを起こす
以上、これだけ。
とはいえ流石にこれだけだと困惑する人も多いので、少し深堀りします。
1.アサインしたい企業を見つける
まずはアサインしたい企業を見つけましょう。
見つけ方に関しては、SNSがおすすめ。その理由は、直接経営陣と繋がることができ、時間の無駄が少なく採用率も高い。
例えばですが、インディードなどの既存サービス上でインターン先や転職先を見つける人も多いですが、WEB3.0に関しては掲載されている企業が少なすぎる上に、色々な選考基準があり面倒。
SNSだと上のように、わりとラフな募集が多く、例にもれず僕もSNS経由で仕事が決まりました。
素直さと情熱と向上心が伝われば、採用してくれる率も高くなると思うので、結構穴場だったりします。
くれぐれも企業にお問い合わせをするのではなく、直接経営陣にDMしましょう。ここに関しては、自分を売り込む営業力です。
2.アクションを起こす
アクションを起こし、自分を売り込む…。それ以上でもそれ以下でもないのですが、念の為、僕がアクションを起こす際に意識していることをまとめます。参考までにどうぞ。
〜に加わりたいのですが、お時間ありますでしょうか?とワンクッションおかない。千尋のように「自分はこういうものです。ここで働かせてください!」と初手から提案する(※千と千尋の神隠し)
絶対に嘘をつかない。本音でやり取りする
相手の立場になって提案する←重要
フォロワーの多い人にはいかない。サブ垢や違う部署の人に提案する
最速でレスする(ハートで読んだことを伝える。返信は焦らなくてOK)
返信がなくても萎えない。次に行く
ざっくりとですが、こんな感じ。
初めて提案分を送る人は心理的ハードルが高いかもですが、大丈夫です。絶対にあなたは死にません。命の保証はされているので、次に生かせるいい経験だと思って提案しましょう。
海外のWEB3.0企業で働くために必要なもの
さて、ここからが本題です。海外のWEB3.0企業で働いてみて必要だったものを、働き始める前後で解説していきますね。
働き始める前に必要なもの
情熱
クリプトの理解
小さな勇気
情熱
1つ目は「情熱」です。根性論ではなく、モチベーションの問題。
WEB3.0に対して、どのくらいの情熱を持っているのかは話していれば、自然と相手に伝わるもの。
WEB3.0はこれからの時代を作っていくものなので、成功例がないことも多く、走りながら考える場面が多い。
こういった時に情熱がないと疾走することが困難なんですね。
WEB3においての情熱は大切な能力のひとつなのかなと思っていて、情熱があれば、サクッと仕事先が見つかったりもする。
逆に言うと、情熱がなければWEB3で生き残っていくのは困難でして、なぜなら今のWEB3は先行市場であり、情熱を持っている人しかいない状態なんですね。
熱狂者が多い中で冷めた人が生き残っていくのは、難しいのかなと思います。
クリプトの理解
2つめは「クリプトの理解」です。プロダクトの提供者側に回るということは、ある程度の知識量が必要になります。
NFT・仮想通貨・DeFiなどの仕組みや構造、歴史などを知っておく必要があり、何なら経験レベルでの知識も必要です。例えば、
DeFiを運用する
NFTを購入する
ステーキングする
もう少し深堀りすると、DAOで働いたり、NFTを出品したりなど。既に提供者側に回っておくことも重要なのかなと。
僕の場合は、もともとNFTプロジェクトを共同創業していたので、ポイントは高かったかもです。
このあたりは面談時に質問されることなので、なるべくクリプトを触ったり、供給者に回っておきましょう。
小さな勇気
3つ目は「小さな勇気」です。アクションを起こす際に、大抵の人は「抵抗感」を感じるはず。例えばですが、
提案して嫌われたらどうしよう
無能と判断されたらどうしよう
もしアサインできても、その後ついていけなくなるかも
このような不安が頭によぎり、なかなか一歩を踏み出せない人も多いと思います。その気持は痛いほどわかりますし、僕も同じように悩んでいました。
結果として、小さな勇気を振り絞り、今はこうしてメルマガを書けていますし、人生の選択肢もかなり広がっています。後悔は0。
繰り返しですが、現代人は失敗しても死にません。ナチス・ドイツやウクライナでは、生きたくても生きられなかった人がいるわけです。
そういった人たちと比べると、いかに僕らが恵まれているのかがわかるはず。強要はしませんが、僕は挑戦し続けます。皆さんも是非です。
働き始めた後に必要なもの
英語
時間
主体性
英語
1つ目は「英語」です。やっぱり英語は必要でした。会社や部署によっても異なりますが、基本的に英語には触れることになるでしょう。
リサーチャー:英文のリーディング・ライティング
エンジニア:英語でのコミュニケーション
マーケター:英語でのリーディング・スピーキング
ただし完璧な英語が求められるわけではないので「Toeic800点以上」みたいな基準はありません。
僕自身、英語は最低限しかできませんし、スピーキングに関してはひどいものです。英語学習しながら働けばいいので、自分の英語力に臆さずアクションしていきましょう。
ちなみに、英語力を磨く上でおすすめなのがオンライン英会話。僕も4月中旬から「Bizmates」というサービスを利用しています。
もともとはDMM英会話を利用していたのですが、両角さんの紹介でこちらに切り替えました。
ビジネスに特化しているので、効率よく学習できると思います。ライティングやリーディングの学習方法は、ツイッターで解説するので、そちらを参考にどうぞ。
時間
2つ目は「時間」です。海外のWEB3企業で働くとなると、それなりの時間が必要です。WEB3の情報量は膨大で、リサーチするだけでもかなりの時間を使います。
僕の場合は、平均しても1日10時間以上は働いていますし、僕の同期も1日8時間以上は普通に働いていますね。
学校に通いながらや副業として参入するのは、恐らく不可能です。フルタイムで動いてようやくついていけるかな?みたいなノリなので、時間が取れない人には不向きです。
主体性
最後は主体性。一般企業とは違い、WEB3.0企業は手探りなプロジェクトが多い。
上から指示されることが少ないので、自ら問題を提起し、課題解決していく必要があるんですよ。受け身で仕事をしていると、そもそも指示がなかったりするので、やることがなくなり、徐々にいる意味もなくなってしまう。
従来の学生生活を送ってきた人からすると、今までの常識が役に立たない環境なのかなと。学校でいう宿題はなく、ここが問題だな〜と思うポイントを自ら探し解決する必要があるのです。
さらにいうと、問題の解決後には会社の利益に繋げる必要があります。何ふり構わず問題を探せばいいわけではなく、会社にとって利益となる問題を見つける必要があるのです。
僕自身、完璧にできてる自負はありません。よくて10%くらいでしょうか。それほど難しいことであり、優秀な人ほどこのパーセンテージが高い。
どうです?ワクワクしませんか?人によっては苦痛に感じるかもですが、僕はこういった環境が大好きです。今も楽しんで仕事をしています。
この記事を読んでいる皆さんはどうですね。メルマガ読者には優秀な人が多いので、こういった環境にチャレンジしてみる価値はあると思います。
その一歩を踏み出すキッカケになれば幸いです。
まとめ
海外のWEB3.0企業を選んだ理由は、海外にしかなかったから
働き始める前に必要なもの「情熱」「クリプトの理解」「小さな勇気」
働き始めた後に必要なもの「英語」「時間」「主体性」
今回は以上となります。
本来なら週に2、3記事ほど更新したいのですが、時間的にこのレベルの記事を書こうと思うと、週に1.2本が限界です。
引き続き、日々の学びやリサーチ等をアウトプットしていくので、よろしくお願いします。
※ 引用シェアしてくれたらRTするので、ぜひ感想を教えて下さい!
情報収取ソースの公開
https://www.getrevue.co/profile/ippeiblogs?via=twitter-profile
毎週火曜日に情報収集ソースを公開しています。
ラジオ
毎週「火・木」にシンガポールの起業家である加門さんに、ツイッタースペースで現場レベルのお話を伺います。メディアやYoutubeでは聞けない話を無料で聞けるので、毎週火曜日と木曜日のお昼頃は、僕と一緒に勉強しましょう。