WEB3.0への関心度が低い理由と戦い方 in Japna
こんにちは、いっぺいです。
アメリカやヨーロッパに比べ、日本はWEB3.0への関心度が低いように思えます。様々な理由があると思いますが、有力候補としては「歴史的に自由を勝ち取る経験が少ない」という歴史的背景が関わっているのかなと。
WEB3.0への関心度が低い理由 in Japna
例えばですが、アメリカには植民地時代があり、最終的には自由を勝ち取っています。ヨーロッパにもそういう国は多いですよね。
だからこそ、彼らは自由を求め、自ら旗をあげる動きが強いのではないでしょうか。対する日本人は、村社会的に生きてきたため、自ら自由を掴みにいく傾向に弱い。もちろん日本にも争いはありましたが、大抵の場合「国内間での争い」や「他国を侵略するための争い」であり、自由を勝ち取る争いは少なかったはず。
ゆえに今回のWEB3.0に関しても活発な動きを見せるのは、やはり自由を勝ち取った経験のあるアメリカや西洋が中心です。中国も活発ですが、こちらは「成功事例を模倣する」といった国民性に由来しているのかなと。いずれにせよ、日本人のWEB3.0への関心の低さはなんとかしたいものです。
大富豪が次に求めるもの in USA
成功者が次に求めるものにも、国民性が現れていると思います。
例えばですが、アメリカの成功者には、新しいフロンティアを開拓しようとする行動が見られます。
ジェフ・ベゾス:宇宙開発
ラリー・ペイジ:宇宙開発
イーロン・マスク:宇宙開発・火星移住計画
マーク・ザッカーバーグ:仮想宇宙(メタバース)
上は長者番付にランクインしている米国人ですが、彼らの多くは「宇宙」といった、異界の地を開拓する傾向が強いように思えます。
日本人だと、ぶっちゃけホリエモンと前澤友作さんくらいしか、宇宙に関連する人は思いつきませんよね。このあたりにも国民性が関わっていると思っていて、やはり歴史的背景によって思考や行動が変わるのは興味深いですよね。
日本人の戦い方 in WEB3.0
ここまで日本と欧米、西洋を比較してきました。明らかになったのは、同じ人間だとしても、考え方や行動基準が国民性によって異なるということ。となると、村社会的に生きてきた僕らはどのように戦っていけばいいのでしょうか。
結論として、0→1ではなく、1を応用し、エコシステムを作ることです。
シンニホンで安宅和人さんがお話されていた内容でもありますが、日本人は「0→1」に向いていないのです。それはIT産業でボロ負けした過去を見ればわかりますよね。
他にも「宗教」「文字」「法律」などを見てほしく、日本独自で0から作り上げたものは少ない。海外から渡ってきたものを応用し、独自に進化させ、エコシステムを構築したものが大多数なのです。
例えばですが、日本仏教は「インドの仏教」が古来に伝わり、それを独自の路線で進化せさ、エコシステムを構築しています。現在だと、インドや中国の「仏教」は衰退しており、ヒンドゥー教や無宗教者が多いわけです。ここまで現役の寺が残っている国も、珍しいんですよ。バリバリの仏教国とかならわかりますが、日本人には無宗教者が多い。このように「よくわからない独自の文化」を作るのが、日本人の武器だと思っていて、少なくとも0→1ではない。
要するに、0から新しいものを作ろうとするのではなく、今あるモノをいかにうまく使うかが問われるわけです。WEB3.0においては、この考え方が大切だと思っています。
1を応用した成功事例
例えばですが、日本初のパブリックチェーンである「Astar Network」には、莫大なお金と期待が集まっており、間違いなく業界を引っ張っていく存在でしょう。
そんなAstarも「0→1」の産物ではなく、ポルカドットというブロックチェーンが基盤になっています。要するに、今あるものを組み合わせたり、助けたりしているといった具合。その他にも、1の応用した成功事例をあげると、
Airbnb :民泊×インターネット
Uber:GoogleMap×車×インターネット
Uber eats:GoogleMap×飲食店×インターネット
詳細は若干異なりますが、ざっくりとは上の通りです。1から仕組みを作ったわけではなく、今あるものをうまく使った成功した事例ですね。
0→1の成功事例
念の為、0→1の成功事例も載せておきます。
Google:検索エンジン
Apple:iPhone,iPad,MacなどのApple製品
Yuga Labs:BAYC,ApeCoin,Otherside
Nouns DAO:Nouns
上位2つはWEB2.0の成功事例であり、下位の2つはWEB3.0の成功事例です。完全に0から作られており、日本人には不向きなのかなと。歴史としてIT産業の0→1で大敗した過去があるので、1を応用して戦っていくのが賢い選択。とはいえ、あくまで「日本人の傾向」というだけであり、もちろん0→1でチャレンジするのもあり。そこは完全に選択の自由です。個人的には、挑戦できるだけでも尊いことだと思っています。
日本独自の0→1で成功しているもの
アニメ文化に関しては、完全なる0→1です。この領域に関しては世界屈指。
海外に進出した日本コンテンツの市場規模は下記です。
2011年の8,653億円
2016年には1兆4,124億円
2020年には2兆208億円
分野別に規模をみると1番大きいのはアニメで、2011年は2,669億円でしたが、海外市場の伸びにより2016年に7,676億円まで成長(構成比54.3%)。2020年には1兆702億円まで拡大しています。日本におけるアニメ文化は、0→1の産物かつ、海外市場を取れている稀有なケースです。ここに関しては、強く自覚したほうがいいのかなと。
日本=コンテンツを持っている国
というのも、度々WEB3.0を騒がせているメタバース。ここに関しては「コンテンツ」が鍵になるんですよね。
例えばですが、ピクサーやマーベル、スター・ウォーズを所持している「ディズニー」は世界最強のコンテンツ帝国であり、メタバースを作ろうものなら、人気になること間違いなし。それは現状のディズニーランドを見ればわかるはず。
つまり、メタバースにおいては「コンテンツ」が鍵となり、日本にはおいてはアニメという強いコンテンツがある。それはドラゴンボールかもしれないし、Narutoかもしれないし、進撃の巨人かもしれない。いずれにせよ、日本は世界的人気アニメを排出しているコンテンツ大国なので、そこを活かして戦っていくことも大切なのかなと。とはいえ、まずは何事も知ることから始める必要があり、そのためにメルマガを書いています。このメルマガを通して、僕自身も学習しています。
日本の問題点
深くは語りませんが、問題となっているのは「税制面」です。詳しく知りたい方は、Astar Network創業者の「渡辺創太氏の記事」を読んでみてください。
さいごにまとめると、今回お伝えしたかったのは、
国民性によって思考や行動が変わる
日本人は1を応用してエコシステムを構築することに向いている
ということ。これらを理解し、ひとりでも多くの人がWEB3.0に興味を持ち、挑戦する人を増やせたらなという感じです。そのために僕自身も挑戦していきます。お互いにゆるく頑張っていきましょう。